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鍼灸(はりきゅう)ノート 理論 No.4

あん摩とマッサージの違い

あん摩とマッサージは同一ではない!

 「あん摩の英訳がマッサージ」と思っている方が多いようですが、実はあん摩とマッサージは全然別物です。その違いを簡単に説明します。

<あん摩>

発症地:日本
接触:衣服や手ぬぐいなど布の上から行う。
方向:身体の中心から末端に向かって行う。
目的:筋肉を動かし凝りを緩和し動脈血流を促進させる。
医学分類:東洋医学

<マッサージ>

発祥地:ヨーロッパ
接触:オイルやパウダーを塗って素肌の上から行う。
方向:身体の末端から中心に向かって行う。
目的:皮下静脈やリンパの流れを促進させる。
医学分類:西洋医学

 以上があん摩とマッサージのおおまかな違いです。他にも東洋医学であるあん摩には、気の流れやツボなども考慮した手技になっていたり、マッサージは揉むより摩る手技の方が多かったりと、それぞれに特徴があります。
 ちなみに当鍼灸(はりきゅう)院で行っているのは主にあん摩です。しかし、症状によってはマッサージの手技も取り入れて施術を行います。どちらが効くということではなく、患者様の状態に合わせて、互いの特徴を活かしながら使い分けることで、より高い施術効果が得られるものと私は考えています。そして、鍼灸治療と組み合わせることで更に相乗効果が得られ、心身のバランス調整が出来ます。
 日々の体調管理や健康の保持増進に、ぜひ鍼灸マッサージを定期的にご利用下さい。

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