疾患と鍼灸(はりきゅう) No.20
脊柱管狭窄症と鍼灸(はりきゅう)
脊柱管狭窄症とは
背骨には脊柱管という管があり、その中に脊髄が入っています。脊柱管狭窄症は、その管が狭くなり脊髄やそこから出る神経を圧迫して腰痛や足の痛み、痺れを来たす疾患です。
原因としては、加齢や疲労の蓄積、先天性のものなど様々。歩いていると痛みが強くなり、前かがみで座り休むと軽減する間歇性跛行という特徴的な症状があります。
症状が重篤な場合、整形外科にて手術の適応となることがありあます。軽度な場合は鍼灸治療により症状が緩和する可能性があります。早期発見、早期治療が最大のポイントです。
鍼灸で症状管理
脊柱管の狭窄は脊柱管内の骨や靭帯が何らかの原因で肥厚し起こっているもので、鍼灸治療によってそれらを削り取り管を広くすることなどは不可能です。腰周りの筋肉を緩め血行を良くし、神経の根元の炎症を抑え、足腰の痛みや痺れを緩和するのが目的であり、残念ながら根治は難しいと思います。鍼灸は病院での治療と平衡して行うことをお勧めいたします。