疾患と鍼灸(はりきゅう) No.13

緊張性頭痛と鍼灸(はりきゅう)

緊張性頭痛とは

 頭痛は原因によって様々なタイプがあり、その中でも頚肩の筋肉の緊張、つまり「こり」によって起こる緊張性頭痛が日本人に最も多くみられるタイプの頭痛です。
 症状は、頭を締め付けれれるような痛み、鉄のお釜をかぶせられたような重だるさなどと表現され、いつともなく始まり、長時間続く場合が多いようです。
 頚肩の筋緊張により神経が圧迫されたり、血流が悪くなることで疲労が蓄積し発痛物質が生じることが痛みの原因で、頚肩のこりを緩和することで症状を改善することが出来ます。

予防が大事

 緊張性頭痛は普段の生活習慣から頚肩の筋肉に疲労が蓄積することで増悪します。規則正しい生活、適度な運動、そして定期的に鍼灸治療を受けることにより予防することが十分に可能です。苦しい症状が現れてから治療を受けるより、前もって予防治療を受けることで日々の生活を明るく楽しく過ごすことが出来ます。健康の保持・増進のために、定期的な鍼灸治療をお勧め致します。

効果のあるツボ

緊張性頭痛の鍼灸治療で使用する天柱(てんちゅう)というツボの図解天柱(てんちゅう)

天柱(てんちゅう)
場所:後頭部と後頚部の間で中央の窪んだ所から指2本分外側。
効果:後頚部のこりを緩和し、後頭部の鈍痛を軽減。

緊張性頭痛の鍼灸治療で使用する肩外兪(けんがいゆ)というツボの図解肩外兪(けんがいゆ)

肩外兪(けんがいゆ)
場所:肩甲骨の内側上方。
効果:肩こりを緩和し頭痛を軽減。

緊張性頭痛の鍼灸治療で使用する曲池(きょくち)というツボの図解曲池(きょくち)

曲池(きょくち)
場所:肘の外側。
効果:頚肩の筋緊張が緩和。