疾患と鍼灸(はりきゅう) No.14
片頭痛と鍼灸(はりきゅう)
片頭痛とは
片(偏)頭痛とは、こめかみ付近が心臓の拍動と同時にズキンズキンと痛む頭痛のことを言います。これは血管が拡張し神経を圧迫するため起こるもので、発症原因は様々ありますが、血縁者からの遺伝が大きく関係があると言われています。
症状は精神的ストレスにより自律神経が乱れ交感神経優位な状態になると起こりやすく、光や音、においなどでも増悪し、吐き気や嘔吐を訴える方も少なくありません。
遅くとも20~40歳までに発症し、一生涯付き合うこととなる方が多いようです。特に女性に多く発症し、男性の約4倍と言われています。残念ながら現在の医療では完治することは難しい疾患であり、発症した場合どううまく付き合っていくかが重要なポイントとなります。
予防に有効
片頭痛に対し、自律神経のコントロールに優れた効果を発揮する鍼灸治療は、発症予防のために大変有効です。しかし、片頭痛は血管の拡張により起こるため、痛みのある状態で鍼灸治療を受けると血行が良くなり血管は更に拡張し、逆に頭痛が増悪してしまう場合があります。頭痛が起こってしまったら、暗く静かな部屋で頭を冷やして安静にすることが一番です。
状態に応じて適切な対処方法があります。お気軽にご相談下さい。