疾患と鍼灸(はりきゅう) No.19

鞭打ち症と鍼灸(はりきゅう)

鞭打ち症とは

 身体に強い衝撃を受けた際、重い頭が鞭のように振られ、頚部周辺に損傷をきたすことを一般的に鞭打ち症と言い、正式には外傷性頸部症候群もしくは頸椎捻挫と言います。
 自動車事故、特に追突による場合が多く、他に労働災害、スポーツ障害、整体やカイロプラクティックなどの不適切な施術による例もあります。
 首筋、背中、肩のこりや痛みに加え耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振などの自律神経系の症状をきたすことも多く、それらの症状は周期的に数年または数十年に及ぶこともあり、軽傷でも完全に治癒することは難しいと言われています。

鍼灸は自賠責保険が使えます!

 鞭打ち症に対し鍼灸治療は非常に効果が高いことが認められています。
 そして当院では自賠責保険がお使いになれますので、適応となる方は治療費の自己負担なく鍼灸治療を受けることが出来ます。 他の医療機関との併用も可能です。もしお心当たりのある方は、お気軽にご相談下さい。

効果のあるツボ

鞭打ち症の鍼灸(はりきゅう)治療で使用する風池(ふうち)というツボの図解風池(ふうち)

風池(ふうち)
場所:盆の窪から指4本分外側。
効果:頭痛、頚部の痛みを軽減。

鞭打ち症の鍼灸(はりきゅう)治療で使用する肩井(けんせい)というツボの図解肩井(けんせい)

肩井(けんせい)
場所:第7頚椎と肩先のほぼ中央。
効果:肩こり、頚部の痛みを軽減。

鞭打ち症の鍼灸(はりきゅう)治療で使用する曲池(きょくち)というツボの図解曲池(きょくち)

曲池(きょくち)
場所:肘の外側。
効果:頚部から肩、腕にかけての痛み、痺れの軽減。