鍼灸(はりきゅう)ノート 医療 No.3

介護予防

介護予防とは

 近年、日本社会のさらなる高齢化へ向けて、要介護者を増やさないために「介護予防」という取り組みが注目されてきています。介護予防とは、心身が健康な状態のうちから、将来介護を受けるような状態(寝たきりなど)にならないよう、積極的に健康管理を行っていくことです。

基本は運動

 介護予防のメインは運動指導です。一番は転倒を予防するための運動ですが、それぞれのk状態に合わせて鍛える部分は違います。これは怪我をしたスポーツ選手のリハビリと意味合いが似ています。怪我が癒えた後、再発を予防するために弱い部分のトレーニングを行うのがリハビリです。介護予防にも、そのノウハウが応用できると私は考えています。

鍼灸による介護予防

 我々鍼灸師は「介護予防」という言葉が出来る以前から、自然に介護予防に携わっていました。鍼灸のメリットは、運動指導だけでなく治療が出来ることです。身体に痛みのある状態では、運動するにも困難です。普段の運動と心身のメンテナンスを並行して行っていくことが、介護予防に適していると私は思います。
 介護予防は一朝一夕に出来るものではなく、自分の身体と向き合いながら、ずっと継続していくことが必要です。長く続けるためには、楽しく、気持ちよく出来ることが何よりも大切だと思います。これから介護予防に携わっていくに当たり、我々もその点を重視して指導方法を研究していきたいと思います。

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