疾患と鍼灸(はりきゅう) No.15
テニス肘と鍼灸(はりきゅう)
テニス肘とは
テニス選手に多く起こってくる肘周囲の痛みを「テニス肘」と呼んでいますが、テニス選手だけでなく、手をよく使う仕事をしている人にも起こりやすい疾患です。フライパンや鍋などを持つ主婦にも多く見られます。
肘には筋肉の付け根が集中しており、そこに炎症がおこることで肘から腕全体に痛みを生じます。原因は主に腕や手首の使いすぎ。基本的には治癒するのに時間のかかる疾患です。早く治癒させるためには、なるべく痛む動作を避け、安静にすること。痛みが強く熱感のある場合は湿布などで冷やし、それ以外はサポーターなどで温めて血行を良くすることが大切です。常に冷やし続けることは逆効果なので注意しましょう。
二種類のテニス肘
今回は一般的に起こりやすいバックハンドテニス肘(外側上顆炎)に対するツボを下記にご紹介しました。しかし、テニス肘にはフォアハンドテニス肘(内側上顆炎)という肘の内側から痛みを感じるタイプもあります。それぞれに鍼灸治療は高い効果を発揮することが多く、たくさんの方が来院されます。
腕の痛みは肩こりの原因にもなります。気になる方はぜひ一度ご相談下さい。