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御釜めぐり

先日、蔵王の「御釜」に行ってきました。

御釜は、蔵王刈田岳、熊野岳、五色岳の 3峰に抱かれた円型の火口湖です。

釜状なので「御釜」という名前がつけられたとか。

冬は雪で閉ざされていますが、春になり開山したとのことで、早速行ってきました。

山に入る道路には大きな鳥居がありました☝

霊山って感じがしますね☆

蔵王山頂上に向かう蔵王エコーラインでは「雪の壁」を見ることが出来ました☝

高い所だと3m以上あったように見えました。

開通間近の今の時期だけ見れる光景です。

この雪が解けて川に流れて下界に住む我々を潤してくれるのですね。

自然は循環している。

素晴らしいです。

そして、山頂付近に到着☝

駐車場からしばらく歩き、岩山を降りていきます☝

すると…

エメラルドグリーンに染まる「御釜」が目の前に☝

ホントに美しい…

絵に描いたような美しさでした。

蔵王山は今まで 26回の噴火を繰返し、最近では明治 28年 2月 15日に噴火したそうです。

その火口湖がこの「御釜」。

湖水は強酸性のため生物は生息できないそうです。

水温は表面から 10数mの深度で2℃まで下がり、それより深度を増すと逆に温度が高くなるんだとか。

湖の底にマグマがあるからですかね。

この特殊双温水層の湖は、世界でも例がないそうです。

自然の神秘。

すごいですね。

そして、その御釜を見下ろすように、山の頂上には神社が☝

神社の名前は「蔵王刈田嶺神社奥宮」。

歴史は相当古いようで、定かではありませんが675年頃に建立されたのではないかと言われています。

平安時代には神仏融合により「蔵王大権現社」と呼ばれるようになり、明治初頭には神仏分離令を受けて嶽之坊と合一して水分神社(みくまりじんじゃ)と改称し、さらに蔵王刈田嶺神社奥宮と改めて現在に至るのだそうです。

狛犬は当時からあるものなのか、造りもかなり古く、小さい角が生えている一角獣でした。

麓の遠刈田温泉街には奥宮と対をなす「刈田嶺神社里宮」があり、冬に奥宮が雪で覆われる期間、御神体は山を下り「里宮」へ移されるそうです。

祭神は「天之水分神、国之水分神(あまのみくまりのかみ、くにのみくまりのかみ)」。

その名の通り、水の分配を司る神様です。

先ほど書いたように、雪解け水で私たちの生活は潤います。

その水を滞りなく、偏りなく、各所へ分配し、國を豊にしてくれる神様。

山の頂から下界を眺め、私たちの営みを見守って下さっているのですね。

ありがたい。

ということで、壮大な自然の美しさに圧倒される御釜巡りでした。

またいずれ訪れたいと思います。

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