鍼灸学会レポート No.7

2011.11.15

一昨日の午後、全日本鍼灸学会東北支部の講習会に参加してきました。場所は私の母校である福島県立盲学校の体育館。古い建物ですが、震災前に耐震工事をしていたため、しっかりと原型をとどめていました。良かった。

午後の最初の講義は、後藤学園中医学研究所中医臨床センターの渡辺明春先生による「鍼補瀉手技における中医学と日本の古典派との異と同」。実技を交えながら、中国と日本の鍼の違いなどを自身の中国留学の経験などを踏まえてご講義頂きました。

午後の二つ目は、東京都立文京盲学校の栗原勝美先生による「腰痛の鍼治療」。現代医学をもとに腰痛の原因を追及し、パルスなどを使う局所治療で結果を出す自身の臨床経験などもお話し下さいました。

今回の講習会で感じたことは、一概に鍼灸治療といっても、元にする考え方によって全然違う治療になるということです。治療法は勿論、病態の診方や治効理論など、多種多様な考え方があり、それぞれに研鑽を積み発展して現在にいたっています。元々の発祥は中国ですが、日本では独自の形態で進化しています。国が違ければ風土も違うし食生活も違います。日本では日本人に合った鍼灸になっていくのは必然ですよね。

多種多様な鍼灸で、どれが正しいとか間違っているとかはないと思っています。ようは患者さんのためになる医療を行うこと。勉強勉強です。これからも皆様のお役に立てるように、日々精進していきたいと思います。

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