あの未曾有の震災から今日で5年が経過しました。
今でも5年前の恐怖を鮮明に思い出せます。
これは地震直k後、2011年3月11日15時8分に撮影した写真です。
私の机の下にパソコンやら資料やら本やら何やらが散乱しています。
地震の最中、周りの物が落ちないように必死に抑えていたのですが、大きい縦揺れが長時間続き、このままでは建物が崩壊するかもしれないという恐怖にかられ、現場を放棄して外に脱出しました。
どうにか建物は無事でしたが、中は写真のごとく悲惨な状況でした。
一番参ったのはカルテです。
バラバラに散乱してしまったので、順番通りに整理するの一苦労でした。
それに、せっかく整理して戻しても、何度も大きな余震が来てまた落ちてしまうので、最終的には棚に上げるのを止めました。
大変でした。
とはいえ、当院の被害などはその程度のもの。
あの地震で、その程度の被害で済んだのは不幸中の幸いだと今では思っています。
5年という月日の経過で、震災の記憶が風化しつつあるとテレビではしきりに言われます。
辛い記憶を無理に思い出す必要はないと私は思います。
逃げて何が悪いのか?
辛いことを忘れることで前に進める人もいると思います。
私も津波で親戚や知人を失いました。
だからと言って、毎日くよくよしていても仕方ない。
生き残った我々は、亡くなった方たちの分まで、精一杯命を全うしなければなりません。
きっとこれからも大変なことはたくさんあります。
それでも、私は命ある限り、前向きに生きていきたい。
せっかくの人生です。
楽しまないのは損でしょう。
明るく楽しく、人生を謳歌しましょう。
そして今を感謝しましょう。
ありがとうございます。
最後に、震災と原発事故で犠牲となられた方々のご冥福と、現在も避難生活を余儀なくされている方々、復興に尽力されている方々のご多幸を、心よりお祈りいたします。
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