鍼灸学会レポート No.5

2013.11,26

先日、福島県立医科大学付属病院の会津医療センターにて、私が所属する福島県鍼灸師会主催の冬季が学術講習会が開催されました。

会津の先生はもちろん、遠方からも多くの先生が参加され、活気あふれる講習会となりました。

会津医療センターは東洋医学も臨床に取り入れており、漢方外科として鍼灸治療も行われている日本でも珍しい病院です。

その関係から当会とも連携しており、 今回の講習会が開催される流れとなったようです。

鍼灸師会の講習会が病院内で行われるというのは、本当に画期的なことだと思います。

午前の部は、同センター耳鼻咽喉科講師の横山秀一先生による「耳鳴り・難聴について」。

耳周囲の構造、機能、検査法などの総論から、様々な疾患についての 各論まで、わかりやすく丁寧にご講義頂きました。

耳鳴りや難聴は色々な原因疾患があり、現代医療でも完治は難しいものが多いようです。

そこで、西洋医学だ けでなく、東洋医学の方からもアプローチすることで、相乗的に効果が出せるかもしれません。

相互理解を深め、連携して患者さんを診ていけると良いと思いま した。

午後はワークショップ形式での症例検討会。医学部生も交えて、「耳の痛み」についての検討を行いました。

鍼灸の実技もふまえながらのワークショップだったので、医学部生には新鮮な刺激にtったのではないでしょうか。

将来、鍼灸に理解の深い医師になって頂けると嬉しいです。

会津医療センターは開院したばかりの病院で、とても美しく、近代的な病院でした。

そこで、最新の医療と伝統医療の鍼灸が一緒に行われているのは、大変素晴 らしいことだと思いました。

このような病院が増えていき、鍼灸が国民の医療として、より身近なものになっていければと、今後の展開に期待したいです。