鍼灸学会レポート No.2

2012.11.12

昨日は、郡山市の福島医療専門学校で開催された、全日本鍼灸学会東北支部の講習会に参加してきました。

午前中に学生の発表もあったため、会場は多くの鍼灸学生であふれていました。

今回もためになる講義ばかりでしたが、特に印象に残ったのは「マゴットセラピー」について。

講義の題材は糖尿病に対する鍼灸治療の可能性についてだったのですが、糖尿病で足が壊疽してしまった患者さんに行うマゴットセラピーなる治療の話が非常にセンセーショナルでした。

マゴットとはいわゆる「蛆虫」。

ハエの赤ちゃんです。

それを壊疽してしまった部分で生息させ るのです。

すると蛆虫たちがその腐った所を食べてくれて、傷を綺麗にしてくれるというのです。

最近は後世部室の効かない細菌もあり、壊疽すると切断しなけ ればならなくなるケースも多いようです。

でも、このマゴットを使えば菌も殺せるので、壊疽した部分の再生も期待できるそうです。

すごい。

これって昔から民間療法的にあったみたいで、一度は衰退したものの最近また見直されてきたそ うです。

これだけ現代医療が発達しても、こういう原始的な治療も必要なんですよね。

やっぱり良いものは良い。

原始的なものですも、最新医療と融合すること で、双方さらに発展していくと思います。

鍼灸も同じですよね。

医療の分野の中で、鍼灸は間違いなく重要な役割を担っていけるものだと私は思っています。

世 間的にはまだまだ認知されていない感じも受けますが、それは私たち鍼灸師の力不足によるものが大きいと思います。

医療人として、意識を高く持っていたいも のです。

ということで、色々勉強になる講習会でした。

当院でマゴットセラピーマゴットセラピーを行うことはありませんが、知識として様々な情報を仕入れておくことは大事だと思います。

新しいことを知るのはとても楽しいことですし。

これからもたくさん学んでいきたいと思います。