鍼灸ボランティアレポート No.2
2011.08.12
昨日は田村市の陸上競技場で行われた障がい者スポーツ選手の練習会でボランティア治療を行ってきました。
あいにくの雨模様でしたが、そんな中でも選手の皆さんは各々身体を動かし汗を流していました。
このボランティアは私が今年から仲間に加えて頂いている福島県プライマリ・ケア鍼灸師育成会を中心とした活動で、もう10年以上続けている活動だそうです。
私は今回初めての参加となりました。
こういう実地訓練のような勉強会はなかなかないと思います。
鍼灸師はそれぞれ独自の臨床スタイルを持っているので、他の先生方の臨床を見るだけでも勉強になります。
今回、プライマリ・ケア鍼灸師として成長するために私に課せられたテーマは「伝える」ということ。
ようするに、ただ黙々と施術するのではなく、患者さんの病態や治療内容、その後の生活指導も含めて自分の考えを患者さんに「伝える」ということです。
これは臨床家としてとても重要なことで、私も普段の臨床では最も重視している部分です。
しかし…、昨日はちょっと…。
いつも通りにすれば良いのに、改めてテーマとして与えられると妙に硬くなってしまって…、自分としては納得いかない不甲斐無い施術をしてしまいました。
開業してからは周りに自分よりベテランの先生がいる状態で施術する機会もなく、無駄に周囲の目を気にしてしまい、異常な緊張状態でした。
いわば、明石家さんま師匠の前でネタ見せしろと言われた若手芸人の心境です。
緊張すると思考がにぶり自分の言葉に自信が持てなくなり声が小さくなります。
自信の無さが相手に伝わり不信感を抱かせます。
信頼関係を築けなければ、どんなに素晴らしい治療をしてもあまり成果は上がりません。
普段自分の治療院で臨床をしていて、そのことは重々承知していることなのに。。。
治療として何かミスった訳ではありませんが、「伝える」というテーマとしては昨日の自己評価は0点。
まだまだ未熟者であることを再確認しました。
ということで、昨日は大変良い勉強になりました。
失敗して人は成長するものです。
この経験を今後の治療院での鍼灸臨床に役立てていきたいと思います。