鍼灸(はりきゅう)ノート 理論 No.2

未病を治す

未病治とは

最近、テレビのCMなどで「未病」という言葉を耳にしたことはありませんか?

未病とは病気の初期や罹りかけという意味ではありません。

正確にはこれから病気になる可能性がある健康な状態のことを言います。

そしてその未病を治すことを未病治と言い、東洋医学において最も高尚な治療とされています。

健康な状態を治す?

ちょっと不思議な感じですが、ようするに病気にならないように健康なうちから心身のバランスを調整して、より良い状態を保つ。

いわゆる予防医療のことだと解釈して下さい。

未病治の勧め

高度医療が発達し、昔は不治の病だったものも現在は治る確率が高くなってきています。

しかし、一番良いのは当然病気にならないことです。

現代社会は常に様々なストレスにさらされ、日常生活を送るだけでも心身は疲弊しています。

日々の生活を明るく過ごすためにも、健康なうちから定期的に鍼灸治療(未病治)を受けられることをお勧めいたします。

健康の保持・増進に有効なツボ
足三里(あしさんり)

足三里場所:すねの骨の盛り上がったところの外側。

効能:胃腸の調子を整え消化吸収を良くし疲労の回復を早める。

三陰交(さんいんこう)

三陰交場所:内くるぶしからすねの骨に沿って指4本分上。

効能:女性ホルモンの分泌バランスを整え体調を安定させる。婦人科疾患の特効穴。

合谷(ごうこく)

合谷場所:手の甲で親指と人差し指の間。

効能:自律神経のバランスを調整し、体調を整える。目の疲れや肩こり、花粉症にも有効。