疾患と鍼灸(はりきゅう) No.5

冷え症と鍼灸(はりきゅう)

冷え症とは

冷え症とは身体の他の部分はまったく冷たさを感じない気温なのに、ある特定の部分だけが不快な冷たさを感じることを言います。

成人女性の約半数が冷えを訴えると言われており、婦人科疾患との関連も大きいと考えられます。

原因は循環器系障害や自律神経機能の失調、貧血、低血圧、ホルモン分泌障害などとされています。

これらの原因疾患を患う要因は普段の生活習慣にも関係し、精神的ストレスや運動不足、偏食なども大きな要因となっています。

体質改善=生活習慣の改善です。

健康的な生活を心掛けましょう。

鍼灸(はりきゅう)の効果

冷え症の原因で一番多いのは自律神経の乱れによるものです。

鍼灸(はりきゅう)治療は自律神経のバランス調整に長けており、冷え症の改善が期待出来ます。

しかし、体質改善にはある程度長い治療期間を必要とします。

そして、鍼灸(はりきゅう)治療だけでなく、普段の生活の中で身体を冷やさない努力が必要です。

例えば食事やお風呂、寝る時など工夫することが色々ありますので、興味のある方はお気軽にご相談下さい。

効果のあるツボ
三陰交(さんいんこう)

三陰交場所:内くるぶしの頂点から親指を除く指3-4本上の高さの所。

効果:婦人科疾患の特効穴。冷え、生理不順などの改善。

湧泉(ゆうせん)

湧泉場所:足裏の中央よりやや前方のくぼみ。

効果:むくみを伴う血液循環不良による冷え症の改善。