疾患と鍼灸(はりきゅう) No.4

坐骨神経痛と鍼灸(はりきゅう)

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは「症状」の表現であり「病名」ではありません。

坐骨神経が圧迫されることによって生じる「神経痛」を総称して坐骨神経痛と言います。

原因疾患は、変形性腰椎症や脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群など様々。

妊娠時胎児が坐骨神経を圧迫して起こる場合もあります。

腰部や臀部の筋疲労も症状悪化の要因となります。

なるべく腰に負担のかからない生活を送ることが大切です。

鍼灸(はりきゅう)の効果

坐骨神経痛に対し薬や手術を使わない鍼灸治療は、副作用のない安全かつ効果的な治療であるとして世界中で研究が進んでいます。

原因疾患によっては完治が難しいものも多いですが、症状の軽減悪化の防止は十分に期待できると思います。

少しでも楽に生活が送れるよう、定期的な治療をお勧めいたします。

効果のあるツボ
大腸兪(だいちょうゆ)

大腸兪場所:第4、第5腰椎間(腰の下の方)の指3本分外側。

効果:腰の痛み、痺れを軽減。

委中(いちゅう)

委中場所:膝の裏の中央。

効果:腰痛の特効穴。腰からくる足の痛み、痺れの緩和。

陽陵泉(ようりょうせん)

陽陵泉場所:膝外側の下にある骨の出ている所の前下方。

効果:足の外側から指先にかけての痺れ、痛みの軽減。