鍼灸(はりきゅう)ノート 歴史 No.4

三陰交

婦人科疾患の特効穴

足の厥陰肝経、少陰腎経、太陰脾経という三つの陰の経絡(気の流れる道筋)が交わるポイントに「三陰交」といういツボがあります。

昔から三つの経絡の効果が期待できる重要なツボとして活用されてきました。

この三陰交は特に女性特有の疾患に効果があるとされ「婦人の三里」な どと呼ばれることもあります。

消化器症状の他に、生理不順・月経痛・不正出血・陣痛誘発などの婦人科疾患全般と、更年期諸症状にも効果が期待できます。

他 にも不妊や冷え症などにも多く用いられており、鍼灸師だけではなく、他の医療業種からもその効果を注目され、治療に取り入れられることも多いツボです。

三陰交は女性ホルモンのバランス調整に効果があると言われいます。

押すのも良いですし、お灸で温めるのも効果的です。

女性の健康の保持増進に最適なツボです。

ぜひ覚えて使ってみましょう。

三陰交の場所

三陰交三陰交は足のスネの内側にあるツボです。

うちくるぶしの最も高いところから指幅四本上でスネの際にあります。

このツボを強く押すと、不妊でお悩みの方などは、強い痛みを感じたり、へこんでいたりすることが多いようです。