日常

夢物語 最終夜「一蓮托生」(基礎40日目 着工58日目)

当院は現在建替え工事中です。

期間は今年いっぱいになります。

工事期間中の診療に関しましてはコチラをご覧ください。

工事全般をお願いしているのは「福島県中央住宅生活協同組合」通称「すまい生協」です。

「夢」は寝て見るもの…。

そんな「夢」を見ていた男の話の続き。

無知で無謀な愚か者だった私は、無職のくせに家を建てようとして撃沈。。。

自営業が住宅ローンに不利なことも知らず、何の対策もなしに家を建てようとして再度撃沈。。。

それでも諦めないのがバカの真骨頂☆彡

2度目の挑戦から1年後…。

仕事により一層励み、経営努力もした結果、所得が上がってそれなりの所得税を払える立場となりました。

開業時に借り入れた事業性ローンも、一括で返済できるくらいの蓄えも出来ました。

準備が整いつつあったある日のこと…

当院が当時借りていたテナントのあるビルの2階(当院は1階)に、とある工務店が事務所を構えることになりました。

最初は挨拶する程度の関係でしたが、そのうち社長が当院の患者さんとなり、当院の補修などを頼むような間柄になっていきました。

そして治療中に話の流れで、実は治療院兼自宅を建てたいんだという話になり、かくかくしかじかと今までの経緯を説明しました。

すると社長が「うちは新築もやってるんで、うちだったら近所のよしみでお金のことも融通利かせられますよ?」と言ってくれました。

これは渡りに船☆

そう思った私は「是非とも!」とお願いすることにしました。

その工務店は、土地探しから建築までワンストップサービスを取り入れているとのことで、仕事を始めるにはまず最初に5万円を支払ってもらうと言われました。

契約が決まったら、その5万円は契約金から差し引くのでマイナスはないと。

今思えば、ワンストップってどこも無料やってることだと思うのですけど、当時はそんなことも知らないので、「5万円でやってもらえるんだ~。ありがたい☆」って思ってました(^^;

そしてほどなく、私の希望に沿うような土地が見つかったと連絡がありました。

たしかに、ベストとは言えないですけど、立地、広さともに許容範囲の物件でした。

ただちょっと想定よりも値段が高い。。。

う~ん…と悩んでいると「土地の所有者が急いでいて、とりあえず手付金だけでも早く入れてはしいと言ってます」と社長に言われました。

今思えば、これもこちらを急かす手口だったんでしょうね。

手付金は、とりあえず50万円と言われました。

契約に至らなければ返金するとも。

それなら…と、支払ってしまおうかという気持ちに大きく動いていましたが、とりあえず即決は出来ないので少し検討させてもらうことにしました。

この辺りは冷静に考えられた自分を褒めてやりたいです(笑)

その話のあった数日後、父が自損事故を起こしました。

父自身は怪我もなくピンピンしてましたが、車は大破。

見事に廃車となりました。

恥ずかしながら、父はまったくお金を持っていない人なので、新しい車を買う費用も含め、すべて私が負担することになってしまいました。

貯金がほぼなくなりました。。。

もはや家を建てるどころの話ではない。

工務店には事情をお話しし、すべて白紙撤回することになりました。

最初にお支払いした5万円も戻ってきません。

もし手付金を払っていたら、こちらの事情で契約に至らなくなるわけで、手付金も返ってこなかったかもしれません。

5万円で済んで良かったと思うようにしました。

勉強代ということで。。。

家を建てるということは、自分ひとりではなく、家族の状態も整っていないといけないということを知りました。

一蓮托生というヤツです。

もうこの時点で私の心はポッキリ折れました…。

我が家は家を建てられるような身分ではない…。

新築など「夢のまた夢」「遥か彼方の存在」だと…。

その後、新築は諦め、中古物件を探すようになりました。

治療院兼自宅として使用できるような中古物件を。

翌年に東日本大震災が起こり、福島市は原発事故の影響も受け、避難者が続出。

多くの物件が売りに出され、不動産価格は大きく下落しました。

そんな時出会った中古の店舗併用住宅。

お手頃価格で、当時の私でも購入出来る!

即購入を決めました☆

中古でも、自分の城が手に入ったことは、本当に嬉しかったです。

それから6年後…。

現在はその中古の家を新築に建て替える工事をしています。

因果なものです。

あれだけ焦がれ、必死に求めていた頃は手に入らず、心折れ、夢のまた夢と諦めてから手が届く…。

人生、何が起こるかわかりませんね(^^;

まぁ、ここまで来るにも色々紆余曲折ありましたので、気になる方は「そもそもの話」から読み返してみて下さいね(^^)/

「諦めなければ夢は叶う」

それは残念ながらあり得ない。

今でも私はそう思っています。

夢と思っているうちは、夢は夢のまま。

どこかで実現可能な「目標」に切り替える必要がある。

私は新築を建てるという1度は諦めた「夢」を、2年半前に「目標」に変えました。

それはたまたま状況が好転し、準備が整う確証があったからです。

諦めなかったからではありません。

たまたま運が良かっただけ。

ただし、運が転がり込んできた時、それを掴み取るには、それまで培ってきた「実力」が必要です。

運も実力のうち!なんて言いますが、それは運を引き込む実力と運を掴み取る実力のことだと私は思っています。

実力を身に着けるには、努力するしかありません。

ようするに、夢を信じようが諦めようが、とにかく努力あるのみ!

すべてはその先にある!!

これからもその気持ちを忘れず、小さな努力を積み重ねていきたいと思います(^^)/

 

ちなみに、

当院の2階にあった工務店は、私がお断りをした数ヶ月後に忽然と姿を消しました。

事務所ごと、夜逃げのようにいなくなってました。

その後、結構頻繁に「2階にいた〇〇という会社はどこ行ったかわかりますか!?」という人たちが当院にやってきました。

「知りません」と答えると、皆さん困ったり怒ったり…、まぁ、正直かなり迷惑でした(^^;

それも含め、工務店選びは重要なんだなと、つくづく勉強になりましたとさ(笑)

おしまい☆彡

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